以前は、メインマシンにWindowsのデスクトップ機を使い、2年に一度のサイクルで買い換えていたのですが、夏になると排熱で狭い部屋が熱帯のような暑さになり、さらに電気代もバカにならないということで、ノートPCをメインマシンにしようと考えるようになりました。
ノートPCをメインにするにあたり、一番の条件はデスクトップに匹敵するマシンパワー。
現在負荷のかかる作業といえば、PhotoshopとLightroom、タブを大量に開いた状態のGoogle Chromeぐらいなのですが、今までサクサク動いていた作業に関して極力ストレスを感じたくないので、ここは予算の許す限り頑張りたいところ。
そして、持ち歩くこともできる薄さや軽さ。
せっかくノートPCをメインにするなら、持ち歩ける程度の大きさと重さじゃなければ結局デスクトップと一緒なので、この条件も必須としました。
OSはWindowsしか考えられない。
OSは、サブでMacBook Air 11インチを持っているものの、仕事で使うOSはずっとWindowsだったので、いまさらメインマシンをMacにしようとは思わず、却下。
上記の条件を最低限として探していくと、ヒットするのはほぼ100%ゲーミングノート。
当時のゲーミングノートは、17インチなどのデカくて分厚い機種しかなく、「デスクにずっと置いておくぐらいなら、今までどおりデスクトップでもいいしなー」と悩みに悩み、最終的に選んだのが、「15インチ MacBook Pro Retinaディスプレイモデル」でした。
はい、Macです。
もちろん、Windows再優先で検討していたのですが、条件に合うノートPCが当時はゼロだったため、MacBook Pro Retinaディスプレイモデル 15インチ一択となってしまいました。
スペックは、家電量販店でも購入可能なコミコミのものを選択。
- 機種名:MacBook Pro Retinaディスプレイ 2300/15.4 ME294J/A
- ディスプレイ:15.4インチ Retinaディスプレイ(解像度 2,880 x 1,800ピクセル)
- CPU:2.3GHzクアッドコアIntel Core i7プロセッサ
- メモリ:16GB 1,600MHz DDR3Lオンボードメモリ
- ストレージ:SSD 512GB
- グラフィックスとビデオ:
Intel Iris Pro Graphics
NVIDIA GeForce GT 750M(2GB GDDR5メモリ搭載)、グラフィックス自動切替機能 - 重量:2.02kg
MacBook Pro Retinaディスプレイモデル 15インチにした理由と、Windowsとの別れ
Retinaディスプレイ、メモリ16GBなど、MacBook Pro Retinaディスプレイ 15インチを選んだ理由は多々ありますが、一番の理由は、NVIDIA GeForce GT 750Mを搭載していたこと。
PhotoshopやLightroomを少しでも快適に使いたい、いずれ動画の編集をやるかもしれない、などを考えると、オンボード以外のグラボ搭載は妥協できない部分。NVIDIA GeForce GT 750MはノートPC用なのでデスクトップと全く同じというわけにはいきませんが、ここは必要十分と考えました。
メインマシンのOSを変更するのは、長年付き合っていた彼女とお別れするぐらい悲しかったのですが、今を逃したら二度とMacにする機会はないかもしれないと思い決断。
まあ、一度試してみてどうしてもダメだったらヤフオクに出せばいいかという軽い考えも正直ありました。Macはリセールバリューが高く、ニューモデルは特に食いつきがいいので、購入金額より多少安く売れたとしてもお試し代として考えられるぐらいの額。
これがWindowsだったら、なかなかこうはいきませんからね。
MacBook Pro Retinaディスプレイ 15インチをメインマシンにしてよかったところ
購入後は、仕事からプライベートまでを全てこなすメインマシンとして使い続け、この記事を書いている時点で、2年と半年ぐらいになります。
ほぼ毎日使っていると、いいところと悪いところというのが色々と出てくるものです。
電気代が安くなった
大体の金額ですが、一ヶ月3,000円以上も安くなってしまいました。
これは、MacBook Proを購入したからというよりも、メインマシンをデスクトップからノートPCに変更したことによる恩恵ですね。
家にいる間、ずっと電源を点けっぱなしにしていたのもありますが、まさかここまで安くなるとは。どうして電気代ってこんなに高いんだろうと常々思っていましたが、これで原因がハッキリしました。
所有欲を満たしてくれるデザイン
Macを語るうえで必ず出てくるありきたりな回答ですが、やはりデザインは優れています。
今でこそ薄くてシンプルなノートPCは増えてきましたが、それでもまだまだMacBook Proにはかなわない。
無駄な角や線が一切ないシンプルな筐体はいつ見ても惚れ惚れし、サラッとした手触りも好印象で、ふとした時にナデナデしたくなる可愛いやつ。
最大2,880ピクセルの広大な解像度
サブとして使っているMacBook Air 11インチの解像度は、1,366 x 768ピクセル。今どきのサイトを表示させたらもう限界ギリギリといった感じ。
その点、MacBook Pro Retina 15インチの最大解像度は、2,880 x 1,800ピクセルと単純に比較しても2倍以上なので、どんな作業も広々と使えてストレスがありません。
一番よかった点は、外出先でも自宅と全く同じ作業ができるということ
バッテリー残量や電源さえあれば、PhotoshopだろうがLightroomだろうがPremiere Proだろうが、どこにいても自宅と全く同じ作業ができる。
この全く同じというのが大事で、外出先でも一切妥協しなくていいというのは、ストレスゼロと共に安心感にもつながります。
今までデスクトップがメインマシンだった僕にとって、これはもう画期的すぎ。ノマドノマド言っている人たちの気持ちも、ほんの少しだけわかった気がします。
持っている中で一番小さなキャリーバッグにも、ケース付きでなんとか収まるのです。
MacBook Pro Retinaディスプレイ 15インチをメインマシンにしてウーンなところ
思っていた以上にファンが元気よく回る、そしてめっちゃ熱い
RAW現像をしたり、Google Chromeのタブを大量に開くと、サーーという音と共にファンが勢いよく回りだし、さらに頑張ると、ザーーーという爆音とともに、ヒンジ部分の吹き出し口が高温になります。
はじめは大丈夫かなと心配になりましたが、デスクトップのように部屋が暑くなるほどではないので気にしないようにしています。膝の上に乗せることが多い人は要注意。
まあ、それなりに重いよね
2キロのペットボトルと同じですから、ビジネスバッグやショルダーバッグで長時間持ち歩くと、ずっしりとした重さで腕や肩がパンパンになってしまう。
長旅にはキャリーバッグをおすすめします。
いまだに戸惑うFinder
これは長年の癖もあるのでしょうが、どうしてもFinderに慣れることができず、今でもWindowsエクスプローラの方が断然使い勝手がいいと感じています。
一番の問題点は、仕事道具と認識するまでかなり時間がかかったということ
Windowsの時には、PCの前に座ると、「よっしゃ仕事しよ」という切り替えができたのですが、Macだとなぜか手が止まったり、まったく関係ないことをしてしまうという期間が長く続きました。
慣れないOSということもあったのですが、心のどこかで『Macはエンタメマシン』という変な偏見があったのだと思います。
これを解決する方法は、とにかく手を動かして仕事をしてみるということしかありませんでした。
MacとWindows、どっちがいい?
じゃあMacとWindows、使ってみてどっちがいい?という、よくある質問をされたとしたら、どっちもどっち、大体同じようなものというのが最終的な自分の答え。
もちろん全く別のOSなので、キーボードの修飾キーからシステムの終了方法まで、細かな違いを上げるときりがありませんが、じゃあどっちがいいのかと聞かれると、「どっちでもいい、好きな方を使えばいい」と答えます。だって、両方使ってみて本当にどっちでもいいんだもん。
しいて言えば、スマホがiPhoneならMacの方がいいんじゃない?と思う程度。
無料有料問わず同じようなツールはありますし、よく使うAdobe CCもOfficeもMac用がある。使い勝手に関しても、レイアウトやショートカットキーこそ違ったりするものの、ほぼほぼ一緒。
Macはデザイナーやフォトグラファーが使う、未来的かつハイセンスなイメージを抱いていましたが、実際に使ってみると基本的な部分はWindowsと大差ありません。
ただ、どちらも使いたいという人には、迷わずMacをオススメします。なぜなら、BootcampやParallels Desktopなどの仮想デスクトップ環境でWindowsが使えるから。
そんな僕も、弥生の青色申告、MoneyLook、たまに使うオークションソフト「@即売くん」のために、Parallels Desktopを導入しています。
一応サブでWindowsノートも持っていますが、アップデートのために月に一回ほど起動させるぐらいで、ほとんど触っていません。
スペック不足を感じるまで、ずっと使っていきたい
次期MacBook Pro Retinaディスプレイは、スペックだけじゃなくデザインにも変更が加わるという噂があるので楽しみにはしていますが、MacBook Pro Retina 15インチ(Late 2013)は、2年半経ってもパワー不足を感じることがなく、買い換えようという気持ちにはなっていません。
システムエンジニアやプログラマなど、Windows環境が必須という人は別として、昔からの習慣でなんとなくWindowsを使っているという人は、一度Macを試してみるのも悪くないですよ。
はじめは戸惑うことも多いですが、すぐに慣れますから。
MacBook Pro Retinaディスプレイ 15インチ用インケース
安かったのでケースはこちらの「MacBook Pro Retina ディスプレイモデル 15インチ用 スリップインケース」にしました。
多少薄くて不安でしたが、落としたり突起のあるモノで圧をかけなければ問題ありません。このケースに挿れて何度も持ち運びしていますが、今のところMacBook Proにはキズ一つついてないです。
表面はツルツルとしたさわり心地。
専用ケースだけあって奥までピッタリと収まります。