北海道の浜中町散布(ちりっぷ)付近をぶらっとドライブしていると、「立岩と涙岬」という今まで見過ごしていたであろう看板がふと目に入ってきました。近くにこんな場所があるんだなーと、なんだかとても気になったので、ちょっと立ち寄ってみること。
海に消えた若者を思う一人の乙女の物語
たくさん立っている車上狙いの看板を見て、「うわ、めっちゃ怖い、やめとこっかな」と一時は思ったものの、この立岩・涙岬にはとある物語があることを知り、俄然興味が出てきました。
その物語とはこんな内容。
『網元(漁業経営者)の娘が、父親に雇われていた若い集の中の一人に思いを寄せるようになります。しかし、その若者は嵐の日に不慮の事故にあって海に消えてしまいました。その知らせを受けて悲しみに暮れる娘が涙を流す、その姿が岩になった場所が涙岬、またの名を乙女の涙。』
いやー興味あるわー。
さて、実際にどんな岬と岩なのか見に行くことにしましょう。
過剰なまでの車上狙い注意看板。
観光客もあまり立ち寄らない場所なので、ゆっくりと仕事ができるということか。
200メートルほど歩くと出て来る案内標識。この場所から涙岬まで290メートル、立岩までは450メートル。何もないだだっ広い場所なので、数字以上に遠く感じます。
先の方にある展望台へ道が続いています。
この断崖絶壁の場所が涙岬。
どこが乙女の姿なのかわかりますか?
この部分が泣いている女性の横顔に見えるとのこと。
目と鼻があって確かに言われてみればですね。
後ろを見ると、海に立っているように見える岩が立岩。
せっかくだから、立岩がよく見える場所まで移動します。
何となくついている道を歩きますが、これがなかなか距離がある。
立岩がよく見える場所までやって来ました。写真で見ると小さく見えますが、実際に見るとゴーッという波の音と共に立っている姿はなかなかの迫力ですよ。
立岩・涙岬は寒かった
実際に行ってみると思っていた以上に距離があり、立岩と涙岬の両方を見ると40分以上かかるかもしれません。見に行くなら時間に余裕があるときにしましょう。
立岩・涙岬に関しては、言われてみればなるほどなといった感想。周囲が自然でできた崖になっており、ブルッと震えるような感覚を味わうことができます。
海に面した場所で遮るものが何もないので、冬じゃなくてもとても風が強くて寒いです。途中、「キャーキャー」言いながらやって来た男女の若者4人組が、「ツケマ飛ばされるー!」と絶叫していました。
お立ち寄りの際には、温かい格好と車のロックを忘れずに。
立岩・涙岬の詳細&アクセス
名前 | 立岩・涙岬(たていわ・なみだみさき) |
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住所 | 〒088-1511 北海道厚岸郡浜中町散布 |
電話番号 | 0153-62-2111(浜中町観光協会) |
駐車場 | あり / 無料 |
ホームページ | http://www.kiritappu.jp/home/nn/midokoro/1namida/1midokoro.html |
最寄り駅 | 【車】JR浜中駅から車で35分 |