SONY DSC-RX100M3を2年間使った感想。こいつがコンデジの完成形だと感じた

この記事を書いている時点ですでに後継機が発売されていますが、SONY DSC-RX100M3のレビューです。初代のDSC-RX100から買い替えて2年間、旅行や外食のときには常に持ち歩いてパシャパシャと写真を撮り続けました。

細かいスペックや作例は公式サイトや他ブログなどにたくさん掲載されていますので、ここでは実際に2年間使ってきた感想を書いていきたいと思います。

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飛び出るファインダーを見て欲しくなった

初代のRX100でも特に大きな不満をもつことなく使っていましたが、それでもM3に買い替えた理由の一つが、ワイド端(ズームしていない状態)が28mmから24mmになったこと。外食先で料理を取ることが一番多く、28mmだとテーブルフォトをとるにはちょっと狭いなと感じていました。

あとは、やはりファインダーの搭載ですね。発売当初の公式動画を見て、ポンと飛び出るファインダーに一発でヤラれてしまい、これは買わねばと思ってしまいました。

Rx100m3 2

所有感が得られる凝縮されたデザイン

昔からのカメラファンから見ると違和感があるかもしれませんが、ギュッと凝縮した塊感のあるデザインは高級感があってとても気に入っています。触ったときのひんやりとした感触もグッド。初代ではシールだった表面の「ZEISSロゴ」がしっかりと刻印されているのもポイント。

ただ、小さい本体の表面には余計な突起がないため、ツルツルと滑る感じがちょっと怖いです。ハンドクリップは必須だなと感じて、あとから追加購入しました。

Rx100m3 6

それでもやはり小さい本体は握りにくく、何度か落としそうになったときにはULYSSES(ユリシーズ)リングストラップに助けられていましたが、先日ついに落下させてしまいました…。

Rx100m3 5

落下耐性はあまり強くないようで、落とした衝撃でファインダー側のフレームが剥げて曲がっています。ポップアップするときにちょっと引っかるようになった程度で何とか使えていますが、やはりショックです。

写真撮影はおまかせオートでほぼオッケー

買ったばかりのころは、絞り優先やマニュアルモードも試しましたが、今はほぼおまかせオートに設定し、気軽にシャッターを切るようになりました。

Rx100m3 4

もうほんと、これで十分。寄りすぎると若干ピントを外すことはあるものの、撮った写真を見るとどれも満足できるレベルです。
オートフォーカスは、薄暗い場所や被写体と背景が同系色であれば迷うこともありますが、基本的にはとても反応がよくてイライラすることもありません。

自撮りをするときには、液晶を180度反転させてセルフィーモードに。

Rx100m3 3

自動的にセルフタイマーになるので、決め顔をくずすことなくシャッターがきれます。ワイド端が24mmになったことで、目いっぱい手を伸ばせば背景も一緒におさめることができますよ。

動画に関してはほとんど使ったことがないのでわかりませんが、ハイビットレートのXAVC Sに対応しているので、4Kが必須じゃなければ満足いくレベルの画質が得られると思います。

実際に使ってみて感じたこと

初代からの買い替えで一番進化を感じたのがやはり画質。特に高感度は飛躍的によくなったと感じている部分で、暗部のノイズが全然違います。隅々まですっきりと描写するレンズは、何を撮ってもキレイに写し取ってくれます。

これ一台でどうこうしようとすると、テレ端70mmがもう少しあればと思うこともありますが、そこは5.8倍(139mm)相当までズームできる「全画素超解像ズーム」で対応できます。

カフェやレストランなどで写真を撮るとどうしてもシャッター音が気になってしまいますが、RX100M3ではシャッター音を無音に設定できるのでとても重宝しています。

Rx100m3 7

ただし、起動時にはレンズ部分がかなり飛び出すため、スマホと比べると撮ってる感はありますね。

買い替え動機にもなっていたファインダー。ポンと飛び出すポップアップのギミックはとても格好いいのですが、なかなか使う機会がありません。格納したときに電源がオフになってしまうという仕様もどうにかならないものか。

全体的に見ると大きな不満というのは一つもなく、まさに私にとっての理想のコンデジで完成形だと感じています。

記事を書いている時点でDSC-RX100M5まで後継機が出ていますが、全体的に動画機能の向上が大きく、「お、そろそろ買い替えなきゃな」とは今のところなりません。

壊れてピクリと動かなくなるか、劇的に画質が向上しない限り、RX100M3を手放すことはないでしょうね。

▼後継機種