釧路駅から出発する「SL冬の湿原号」に乗ってきたのでご紹介します。
SL冬の湿原号とは、釧網本線釧路駅から標茶駅・川湯温泉駅間を走る蒸気機関車「C11-171号」が牽引する特別列車。冬季の一定期間のみの運行ですが、多くの観光客や鉄道ファンから愛されている列車です。
SL冬の湿原号の運行期間
その年によって運行日は代わりますが、毎年だいたい1月下旬から2月下旬までが運行日となっています。乗れる期間は約一ヶ月間という短い期間なので、計画はお早めに。
運行は釧路↔標茶間を一日一往復。時刻表は運行日が決まってから発表されます。毎年大体ですが、釧路11:05発→標茶12:35着、標茶からだと、標茶14:00発→釧路15:40着といった感じでしょうか。
詳細な発着時間は運行が決まってから確認した方がいいでしょう。
SL冬の湿原号の料金と購入方法
SL冬の湿原号の料金は、【釧路〜標茶間片道】乗車券1,070円+指定席料820円=1,890円(子どもは半額)です。
指定券の購入はみどりの窓口、旅行代理店などで購入することができます。また、運行日が確定した後になりますが、JR北海道の旅予約サイトでも購入可能になると思いますのでチェックしてみてください。
SL冬の湿原号に割引情報はあるのか
いろいろと調べてみたのですが、SL冬の湿原号には割引情報が見当たりませんでした。運行時期になると旅行パックが発売される可能性はあるので、こまめにチェックしてみるといいでしょう。
SL冬の湿原号でのおすすめ座席は?
自ら指定することは不可能なのですが、おすすめの座席は雰囲気があるダルマストーブの前でしょうか。ただ、火を絶やさないように何度も石炭をくべるので暑いです。また、焼いたスルメのニオイが充満するので、苦手は方はご注意を。
実際にSL冬の湿原号に乗ってきた
釧路駅から出発
今回は釧路駅から乗り込みました。出発してからしばらくすると、外には撮り鉄の皆さんが手を振ってお見送りをしてくれていました。いい写真撮ってくださいね。
SL冬の湿原号の車内
こちらがSL冬の湿原号の車内の様子です。
座席はややレトロ感がありますね。各座席の前にはテーブルが備え付けられているので、ゆっくりと飲食ができます。
ネイチャーガイドによる解説があるからか、音質にはこだわりがあるBOSEのスピーカーが取り付けられています。写真には撮っていませんが、SL冬の湿原号には通常客車のほかに、弁当やドリンク、グッズ類を販売しているカフェカーがありますよ。
カフェカーで購入したスルメ片手にストーブの周辺に集まってくる乗客たち。火を絶やさないように車掌さんが石炭をガンガンいれていきます。
座席がストーブの真横だったのですが、とにかく暑かった。汗だくになるほどだったので、着ていたアウターは早々に脱いでしまいました。
ダルマテーブルから出る煙は上部に取り付けられている煙突から排出しているようでした。
SL冬の湿原号の車窓から。遠くに見えるのは岩保木水門の新水門。今回は見れませんでしたが、運がよかったらタンチョウやエゾシカなどを見ることもできますよ。
停車する駅
釧路湿原駅。周辺には何も建物がありませんが、湿原と夕日の組み合わせがファンタスティックな細岡展望台の最寄り駅になっています。
茅沼駅ではそれなりに降りる人たちがいました。近くにある茅沼温泉へでも向かうのでしょうか。時間があれば各駅で降りてみたいものです。
到着したら撮影タイム
終着駅に到着した後は、しばらく停車しているので撮影タイムがはじまります。モクモクと昇る水蒸気や、漆黒の車体を隅々まで撮影してきました。
客車の外観もしっかりと撮影します。やや茶色がかった本体は、しっとりとした艶がありました。
標茶駅に到着
標茶駅に到着すると、駅前にはフォトスポットが用意されていました。
さて、標茶に到着してからどうするのか迷いますね。次の出発時間まで待つか通常列車で戻るか。自分たちはというと、ちょっと距離がありましたが、スープカレーを食べに奥芝商店 標茶基地へ行きました。
SL冬の湿原号に乗ってみた感想
充満するスルメのニオイがきついなと思いながらも、通常では体験することができない特別な時間を過ごすことができました。車内から聞く汽笛の音はとても格別で、是非乗って体感してみてほしいです。