SONYの望遠ズームレンズ「FE 70-200mm F4 G OSS(SEL70200G)」を購入してから2年以上が経ちました。写真を撮るときには必ず持ち出すこのレンズ、2年使った感想を書いてみます。
購入した動機
標準ズームレンズと広角ズームレンズを手に入れて写真を撮っていると、今度は遠くに見える風景の一部を切りとるように撮りたいと思うことが増えていきます。
そこでSONYの望遠レンズを調べていると、とあるサイトで見たSEL70200Gのシャープな作例に一発で心惹かれてしまいます。散々迷ったあげく、手元にあるレンズやカメラ本体より高い値段に躊躇しながらも購入を決意したのでした。
購入当時はカメラやレンズの知識なんてほとんどなく、「大きくて白いレンズはプロが使うものだ」と思っていたので、まさか自分が白レンズを手にするとは思いもしませんでした。
スペック&外観
レンズマウント | ソニー Eマウント |
---|---|
焦点距離 | 70mm-200mm |
絞り(F値) | 4 |
絞り羽根 | 15群21枚 |
フィルター径 | 72mm |
手ブレ補正 | あり |
外寸 | 最大径80mm 長さ175mm |
重さ | 840g(三脚座をのぞく) |
全長は175mm。三脚座は取り外しができます。
レンズ本体にGというマークが付いていますが、これは「Gレンズ」という意味。コニカミノルタ時代から継承したレンズ技術に、ソニー独自の設計技術と品質管理技術を注ぎ込んだ、高性能なレンズにのみ与えられる称号なんです。
フードを装着すると、全長は255mmになります。なかなかの大きさですね。
フォーカスリングはゴム製。3箇所に設置された丸いボタンは「フォーカスホールドボタン」。このボタンを押している間はマニュアルフォーカスになります。
フィルター径は72mm。
各種スイッチについて
①フォーカスモードスイッチ
カメラ本体の設定とは別に、オートフォーカスとマニュアルフォーカスを手動で切り替えることができるスイッチです。ピントを追い込みたいときに便利な機能です。
②フォーカスレンジリミッタースイッチ
オートフォーカスが駆動する範囲を選択するスイッチ。全域で駆動するのが[FULL]、撮影距離3mから無限遠まで駆動するのが[∞-3m]。オートフォーカスの駆動距離を制限することによってピントを合わせるスピードが早くなるようですが、体感的にはあまりよくわかりません。
③手ブレ補正オン/オフスイッチ
手持ち撮影では手ブレ補正をオンにして使い、三脚に乗せた時には手ブレ補正をオフにしたいというシーンなどで使います。
④手ブレ補正モード切替スイッチ
通常の撮影時は[MODE1]、動きモノを流し撮りしたいときには[MODE2]にするといいらしいです。個人的には、MODE2にすることはあまりありません。
購入してよかったところ
高い描写力
何と言っても購入して一番満足しているのが描写力。シャープだけどカリカリというわけじゃなく、その場の空気感を写しとることができるレンズです。
白いボディがカッコイイ
本格的すぎて自分には分不相応だと思っていた白レンズ、手にしてみると満足感がはんぱありませんでした。正直使い始めは小さな大砲のようでなんだか気恥ずかしさもありましたが、いまでは全く気にしなくなりました。
インナーズームでレンズが伸びない
このように、ズームするとビヨーンと伸びるレンズがありますが、このSEL70200Gはインナーズーム(インターナルフォーカシング方式)というタイプなので、70mmでも200mmでもレンズが伸びることはありません。個人的には伸びても伸びなくてもいいのですが、見た目的にはスマートですね。
よくなかったところ
正直ほとんどないのですが、しいて言えば大きさと重さでしょうか。一眼レフ用のズームレンズに比べると軽い方ですが、ミラーレス一眼の特徴でもあるコンパクトさと軽さをなくしてしまうサイズはやはり気になります。
ただ、撮った写真を見ると、大きさのことなんてすっかり忘れてしまうのですが。
SEL70200Gで撮った作例
購入してから二年以上経っているので、SEL70200Gではかなりの枚数を撮影しています。Lightroomで現像している写真が多いですが、こんな感じで撮れるんだというのを見ていただけると嬉しいです。
すべてFrickrにアップしている写真なので、リンク先で大きなサイズを見ることができます。