GR DIGITAL Ⅱ、GR DIGITAL Ⅳと使ってきて、スナップカメラとしての完成度に惚れ惚れする反面、もう少し画質がよかったらいいのになと思うこともありました。
そしてついに、ローパスフィルターレスのAPS-Cセンサーを搭載したGRが発表され、待ってましたとばかりに予約購入した、「RICOH(リコー) GR」のレビューです。
センサーが大きくなるメリットとして、単純に高画質になる、大きなボケを撮れるようになるというのがあります。デメリットは、ボディサイズが大きくなる、価格が高くなるというのがありますが、GRはかなり上手にまとめていますね。
GRを手に取る人にはあまり需要がないかもしれませんが、動画の画素数も、GR DIGITAL Ⅳが、「640×480、320×240」なのに対し、GRは、「1920×1080、1280×720、640×480」とかなり向上している。
相変わらず手振れ補正やズームは搭載していませんが、GRには必要ありませんね。
RICOH(リコー) GRを写真で見る
正面。GRの赤文字が格好いい。マイク部分が二つに増えてステレオになっている。
背面。GR DIGITALから、AFファンクション切り替えレバーとホワイトバランスボタンが追加されている。
上部には、電源とシャッターボタンの他、モードダイヤル、ホットシュー、アップダウンダイヤル(設定を変更選択する時に使うダイヤル)。
底面にSDカードスロット・バッテリーカバー。
SDカードスロットとバッテリーのカバーを開けたところ。
正面から見て右側面。内蔵ストロボを立ち上げるスイッチと、エフェクトボタン。エフェクトは、白黒、白黒(TE)、ハイコントラスト白黒、クロスプロセス、ポジフィルム調、ブリーチバイパス、レトロ、ミニチュアライズ、ハイキーから選択可能。
正面から見て左側面。しっとりとしたグリップが持ちやすい
Micro USB端子とHDMI端子
ストロボはポップアップ式。
背面の液晶モニターは、3インチで123万ドット。これはGR DIGITAL IVと同じ数字です。
予約特典で後から送られてきたレッドリングをつけたところ。かっこ良すぎる。
ちょっと残念な大型化と、嬉しい高画質化
GR DIGITALシリーズをそのまま継承しているデザインは、全く古さを感じることがなく本当に格好いい。ザラっとした本体は質感が高くて所有欲を満たします。
GRのAPS-C化は待っていた人もたくさんいて私もその一人でしたが、使ってみた感想としては、GR DIGITALの方がスナップカメラとしては気軽に扱えたかなというのが正直なところ。
やはり数ミリとはいえ、本体が一回り大きくなってしまったのはとても残念。その分、高画質になったと思えば致し方ない部分でしょうか。
ただ、あくまでGR DIGITALと比べたらということで、他のハイエンドコンデジと比較すれば十分にコンパクトなサイズ。何より、片手操作のやりやすさを意識した設計はさすがです。
高感度はお世辞にも強いとはいえず、ISO400を超えたあたりから写真全体にザラッとしたノイズが乗ります。とはいえ、ブログ程度の画像であれば、ISO1600程度までは問題なく使える範囲。
暗い室内だとオートフォーカスが迷いまくりなところはGR DIGITALと変わらず。物撮りメインにはあまり向きませんね。やっぱりGRはポケットに入れて、散歩中に見かけた被写体をパシャパシャ撮るのが楽しい。
進化したGRレンズと、APS-Cサイズのセンサーを搭載したことによって飛躍的に画質が向上し、一眼レフカメラのサブ機としてはもちろん、じっくりと撮る風景写真にも積極的に使用できるようになりました。
GRはスナップカメラとしてだけではなく、どんなシーンにも活躍するハイエンドなコンデジに進化しています。
GR公式サイト – RICOH IMAGING(リコー)
現在は、Wi-Fiを内蔵した後継機のGRⅡが発売されています。
専用ケースと互換性のあるシグマバッテリーを同時に購入
GRという刻印が入った革製の専用ケース。
裏には金具とベルト通しがついている。
GRと互換性があるSIGMAのリチウムイオンバッテリー(BP-41)と、バッテリーチャージャー(BC-41)。純正とくらべて半額程度だったので、こちらを購入しました。まったく問題なく使えています。