今でこそアイドルには興味がないものの、小学生の時に初めて買ったレコードは、当時アイドルだった中山美穂の『WAKU WAKUさせて』という曲でした。
小泉今日子や南野陽子など、続々と売れっ子が出てくるアイドル全盛期ということもあり、今の若い人たちと同じように、「お前好きなの誰よ?」なんていう会話をよくしていたものです。
その流れで絶大な人気を誇っていたアイドルグループ「おニャン子クラブ」にもはまり、中でも会員番号16番、高井麻巳子の大ファンで、今で言う推しメンでした。
小学生の少ないお小遣いの中から、ソロ曲やうしろゆびさされ組のレコードを少しずつ買い揃えたものです。
おニャン子クラブが解散し、ソロになった高井麻巳子がファンクラブを結成。
中学生になってお小遣いが増えたのを機に、自分もファンクラブに入会しようと申し込みをした矢先、とんでもない悲劇が訪れます。
高井麻巳子、まさかの結婚。
しかもお相手はプロデューサーの秋元康。
今のヲタと呼ばれるアイドルファンだったら、発狂して泣き崩れるような現実をつきつけられ、それ以来アイドルというものには全く興味がありません。
ふとYouTubeを見ていた時のこと。
大々的にPR活動を行っていた欅坂46という新人グループが目に留まります。
「まーた新しいグループ作ったのかい、康さん」なんて思いながら何気なくPVを見てみると、あれ?今までのニコニコヒラヒラしたのとは違ってなんだか格好いい。
「ちくしょー、格好いいじゃねーか」
そんなこんなで少し興味をもったところで、タイミングよく東京へ行くことになったので、グループ名になっている欅坂(けやき坂)を実際に見に行ってみることにしました。
想像とかけ離れた欅坂(けやき坂)
なんとか六本木ヒルズまでたどり着いたものの、肝心のけやき坂がどこにあるのかさっぱりわからず、建物の中や周りをグルグル。
「いやいや、一階って書いてあるのに一階じゃねーし、いい加減にしろよ六本木ヒルズ」なんて思ったり思わなかったり。
なんとか六本木ヒルズから出てきた。ここどこ??
これは自力じゃ無理だと近くにいた警備員の方に「けやき坂ってどこにありますか?」と聞くと、どうやら同じような人がたくさんいるのか、「まっすぐ行って信号を右に曲がったところがけやき坂ですよ」と慣れた感じで教えていただきました。
テレビ局の前を通り〜
花がキレイだねー、あのマンションの家賃いくらかなーなんて話ながら歩く。
教えてもらった信号を右に曲がると、出てきたのはこんな場所。
なだらかな坂にはなってるけど、まさかこれが欅坂(けやき坂)ではあるまい。
多分ここから細い裏道なんかに入っていくはず。
と思っていたら、道にKEYAKIZAKAなんて書いてある。
なんとも言えない複雑な気持ちでなだらかな坂を登って行くと、周りにはルイヴィトン、アルマーニ、フェラガモといった高級ブランド店が立ち並ぶ。
アルマーニ&ベンツ。
ルイヴィトンって書いてある大きな建物。
ちがーう!全然違う!
康さんよ、坂っていったらこんなのだろ!
新人のアイドルグループ名になってるぐらいだから、まっすぐと伸びていく坂だったり、ひっそりとした情緒ある石畳の坂なんかを想像していたわけですよ。
それが、すぐ横を通って行く車は、ベンツベンツにまたベンツ、たまにBMW、ポルシェカイエン。
歩いている人も、自分たちを入れたいかにもな観光の人以外は、ジョギングをしているセレブな外国人や、犬を散歩しているマダムなど。
まさか欅坂(けやき坂)とは、こんなにもギラギラとしたいろんなものが渦巻く坂だったとは…
他にもなにか秘密があるんだろうと、もう少し上まで行ってみたかったのですが、飛行機の時間が近づいていたのでここでタイムアップ。
結局、どこからどこまでがけやき坂なのかわからなかった。
感想
東京と秋元康はすごい。
おわり。