ワコム(Wacom)の液晶ペンタブレット「Cintiq 13HD(DTK-1300/K0 )」を購入した時の感想

ワコム(Wacom)から発売されている液晶タブレット、『Cintiq 13HD(DTK-1300/K0 )』を購入した時の感想です。

ずっと液晶ペンタブレットに興味があったものの、プロユースのモノは高価でとても手が出ずにいました。そんな時にWacom(ワコム)から13.3インチのコンパクトサイズで、比較的手頃な値段の液晶タブレットが発売され、絵描きでもない自分には必要ないと思いながらも、一度使ってみたいという衝動を抑えることができずに購入しました。

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Cintiq 13HD(DTK-1300/K0 )の基本性能と写真

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液晶パネル IPS
サイズ 375mm x 248mm x 14mm
重さ 本体約1.2kg・付属スタンド約400g
最大表示色 1677万色/256階調
筆圧レベル 2048レベル
視野角 水平178° / 垂直178°
コントラスト比 700:1
最大輝度 250cd/m2
色域 Adobe RGBカバー率 75%
応答速度 25ms
筆圧レベル 2048レベル

こうして見ると液晶単体としての性能は高くありませんが、タブレットとしてはワコムの上位機種と同等です。当たり前ですが、あくまでペンを使った機能に特化した液晶ですね。

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入力エリアが液晶というだけで、見た目はIntuos Proシリーズとほぼ一緒。購入したのはタッチパネルタイプではないので、横のファンクションキーとタッチホイールを使って操作します。

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薄さは14mm。ただ、見た目と違って重さは1.2kgもあるので、仕事の都合で頻繁に持ち運ぶという人は、Windowsを搭載したタイプ『Cintiq Companionシリーズ』も検討したいところ。

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3段階の角度が調整できるカバー型のスタンドが付属しています。調整方法はとてもアナログ。400gとそこそこ重いので、持ち運ぶには躊躇する。

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なかなか所有欲を満たしてくれるペンケースと筆立て。ペンケースには9本の替芯と、ペン先の色を変更できるカラーリングが付属しています。

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ペンのグリップは、太めのボールペンぐらい。普段、鉛筆や細めのペンを使っている人には慣れるまで違和感あり。ゴムグリップはホコリに気を使うが、しっとりとして持ちやすい。

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アダプタは昔のPCのような大きめサイズ。マルチタップには優しくないやつです。

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接続ケーブルだけはどうしても納得いかない。こちらはPC側ですが、三股に別れているうえにケーブルが太くて固く、取り回しが非常に悪い。

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パソコンに接続したところ。他のケーブル類も接続しているので、ごちゃごちゃしていて写真見ているだけでイライラする。

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こちらは液晶タブレット側。うってかわって貧弱そうで持ち運ぶ際には気を使いそう。

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もちろん液晶なので、デュアルディスプレイとして使用することも可能。ただし、応答速度が25msだったり、Adobe RGBカバー率が75%だったりするので、ゲームやAdobeRGBで色を決めている写真の現像・レタッチには向きません。

手元を見ながらペンが使えるというのは大きなメリット

まっすぐに画面を見ながら手元を操作する通常のタブレットとは違い、紙に描くように手元を見ながら直感的に線を引けるというのは大きなメリット。通常のタブレットでは違和感があってうまく描けないという人でも比較的すんなり使えます。

書き味については、紙と全く同じとまでは言いませんが、感覚的にはかなり近いものがある。少なくとも、iPadなどのタブレットに市販のスタイラスペンで書く感覚とは全く違います。液晶に手が当たって意図しない線が入ってしまうということもないので、指も自然に動かせます。

薄くてコンパクトなので、ケーブルが届く範囲であれば膝の上に乗せたり寝転がって使うこともできます。

機能的には申し分ないが、13インチは思った以上に小さい

Cintiq 13HDの性能自体はとても高く、たくさんある機能も、ある程度タブレットの扱いに慣れている絵師さんやクリエイターであればすぐに使いこなせるでしょう。

購入してから一つだけ「アレ?」と思ったのは、13インチの画面サイズが思った以上に小さく感じたということ。拡大・縮小ができるとはいえ、小さい画面に慣れるのは大変です。

それじゃあ、通常の大きなタブレットと、液晶タブレットのCintiq 13HD。どちらがいいんだという場合ですが、予算に余裕があるなら紙に描く感覚に近い、Cintiq 13HDをオススメします。もちろん、さらに予算があってプロでも同人でも本格的な活動をしているという人には、上位機種の「Cintiq 22HD」や「Cintiq 27QHD」の方が使いやすいというのは言うまでもありません。

大きなペンタブレットを使ってみたい、intuos5 touch(PTH-650/K0) Mサイズを購入したときの感想

2014.09.12

昔に比べて手頃な価格になってきたとはいえ液晶タブレットはまだまだ高価。いまはとてもじゃないけど手が出ないという人も多いですよね。

液晶タブレットと通常タブレットの違いは、大まかに言えば液晶かどうかだけで基本的な操作は同じです。まずは通常のタブレットで練習して、慣れてきたところで液晶タブレットへステップアップしても遅くはありません。

ちなみに、ちょっと写真をレタッチしたり、WEBサイトのワイヤーフレームを作成したりする程度ではオーバースペックだったため、使い込む前に手放してしまいました。