「落石岬」長い木道を歩くと、赤い灯台と目の前に広がる太平洋【根室市落石】

根室市落石の落石岬に行ってきました。

根室から約20キロほど南に行ったところにある突き出た場所が落石岬。増毛町の雄冬岬、室蘭市の地球岬と並んで「北海道三大秘岬」に選ばれており、根室十景にもなっています。

アクセス

歩いて行くのは現実的じゃないので、基本的には車で向かうことになります。

釧路から根室方面へ向かい道道142号を通ってきた場合、ガソリンスタンド(エネオス)を右に曲がって道道1123号へ。あとは道なりに進み、ところどころに出てくる落石岬や落石灯台と書かれた看板通りに進んでいけばたどり着きます。どこから来てもとりあえず落石にさえつけばなんとかなります。

駐車場

しっかりとした駐車場はありません。入り口にゲートがあるので、そこを塞がないようして停めておけば大丈夫です。

トイレ

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周囲にはなにもないところですが、トイレが設置してありました。バイオのトイレということで利用したのですが、観光地のトイレによくあるイヤなニオイはほぼしませんでした。女性は躊躇する人もいるでしょうが、男性だったら楽勝で使えます。

旧落石無線局跡

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ゲートを入って見えてくる変わった建物は、旧落石無線局の跡。現役時代には、ドイツ飛行船のツェッペリン伯号や太平洋無着陸飛行を成し遂げたリンドバーグ機とも交信したんだそうです。

現在は根室出身の銅版画家がスタジオとして使用しており、夏には定期的に「落石計画」というアートプロジェクトが開催されています。

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無線局跡の近くには、高さ90mあった無線塔の基礎部分も残されています。

木道を歩く

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旧無線局を通り過ぎてなんとなく道になっているところを歩いていくと、落石岬と書かれた看板と木道が見えてきます。目的地までは、ここからさらに徒歩で20分。

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木道周辺は天然記念物に指定されている「サカイツツジ」の自生地となっています。サカイツツジの花が咲くのは、5月下旬から6月中旬。日本では根室の湿地帯でしか見ることができない貴重な植物です。

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しばらく歩くとSF映画にでも出てきそうな不気味な風景が広がります。天気の悪い日や夕暮れ時などは一人だとちょっと怖いかもしれませんね。

落石岬と落石岬灯台

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木道を抜けると一気に目の前がひらけて、色鮮やかな赤い灯台とだだっ広い草原が広がります。奥に見える海は太平洋。

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赤が映える灯台は落石岬灯台。1890年に設置され、当時は落石埼灯台と呼ばれていました。1952年に現在の姿に改築され、日本の灯台50選に選出されています。

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断崖絶壁の雄大な景色はいかがでしょうか。

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地元の人が観光客を案内しているような感じだったのですが、崖の下の方にどんどん降りていってました。なにがあるのかとても気になるから今度また見に行ってみようかな。

動物たちにも出会える

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落石岬の入り口にはよくシカがいます。

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近くでキツネも見かけました。野生のキツネなので人間には寄ってきません。

まとめ

一生懸命歩いて見れるのは草原と灯台、そして目の前に広がる太平洋だけですが、北海道らしい景色が広がっている場所です。現地は遮るものがなにもないので風がとても強いです。温かい格好で行きましょう。

今回紹介した場所が落石岬ということになっていますが、本来は灯台を右に曲がってさらに1キロ以上歩いたところが落石岬なんだそうです。ちょっと行くのは大変なのでここまでにしておきます。

落石岬の詳細

名前 落石岬
住所 〒088-1781 北海道根室市落石西392-1
電話番号 0153-24-3104
開館時間 なし
休館日 なし
入場料 無料
最寄り駅 【車】落石駅から約20分 / 根室駅から約35分 / 釧路駅から約2時間22分