SONYのミラーレス一眼「α6000」を購入したら、無趣味だった男に写真という趣味ができたというお話。
カメラを買うならポケットに入るコンデジ。
これに、ずっとこだわってきました。
理由は、「カメラバッグを持ちたくなかったから」
この一点のみ。
今でこそカメラバッグに見えないようなオシャレなバッグをたくさん知っていますが、知識がないときには、大きな肩かけのバッグしか知らず、あんなの持ちながらウロウロ歩きたくないと普通に思っていました。
だから、どうしてもポケットに入るカメラじゃないといけなかったんです。そうして最終的にRICOHのGRにたどり着き、総合的にはそこそこ満足していました。
ただ一点、どうしてもガマンできなかったのがオートフォーカスの遅さ。
外で写真を撮っている分には全く問題ないのですが、ちょっと暗い家の中で物撮りをしようとすると、フォーカスが迷いまくってストレスが溜まる。
それでも写真を撮るということに関しては満足していたので使い続けていました。
YouTuberという言葉がチラホラと世に広がり始めたころ、「そうだ、自分もなにか動画を撮ろう」と思ったミーハーなわたくし。
さらに、なにごとも形から入るタイプなので、だったらGRのオートフォーカスじゃあ動画は無理そうだから仕方ないよなと、カメラを買う決意をします。
ただ、大きな一眼レフにはやはりどこか抵抗がある。そんな時、とあるカメラのテスト動画を見て衝撃を受けました。
『サッ…ピッ!サッ…ピッ!』という驚異的なオートフォーカスのスピード。
最初に見た動画とは違いますが、だいたいこんな感じ。
「なんだこのカメラ、こんなのあるんだ。しかも意外に小さい。ミラーレス一眼っていうんだな。」と一気に物欲が刺激されると、求めていたカメラはこれだと、すぐに手に入れたのがSONYの「α6000」です。
そして、一緒に購入したのが、SONYのレンズの中でも神レンズの1つと言われる単焦点レンズ「SEL24F18Z(Sonnar T* E 24mm F1.8 ZA)」でした。
今まで撮ったことがない写真がα6000で撮れた
あくまで動画用として購入したα6000なので、外に持ち出すなんて考えもしませんでした。
まずは家の中で適当にテスト撮影していると、今まで自分が撮った写真とは明らかに違う写真が連発。ペットのワンコがふんわりと、観葉植物がくっきりと、目薬やリップクリームなど、なにを撮ってもビューティフォー美しい。
いま考えると「SEL24F18Z」のおかげというのもあるのですが、その当時はそんなことよりも、見たことがない綺麗な写真にゾクゾクと感動。しかもGRと比較すると、オートフォーカスのスピードが桁違いでがストレスゼロ。
「これ、風景写真撮ったらどんなに素晴らしいんだろう」と外に持ち出したのが最後、ズルズルと写真の魅力に取り憑かれ、さらにカメラやレンズ自体にも強烈に興味をもつようになっていきます。
そして今では大きなカメラバッグを斜めがけし、人からの視線などお構いなしでいろいろな場所をウロウロと歩きながら写真を撮る立派なおじさんに成長できました。
現在メイン機はSONYの別機種になっていますが、写真という趣味をくれたα6000には思わず2台買ってしまうほどとても感謝しています。
「ありがとう、α6000!」
ちなみに購入動機だった動画ですが、今のところはまったく撮っておりません。
▼後継機のα6300
▼SEL24F18Z